後期高齢者を生きる=回想(6)株式投資デビューはバブルに向かって

f:id:K-sako:20190712210944j:plain


私の株式投資デビューは昭和59年(1984)10月30日に三菱重工株を@229円で千株買って翌年6月27日に@328円で売却して税・手数料を差し引いて9万円の売買益を得、さらに、同じ日に@229円で千株買った昭和電工株を2年後の6月1日に@420円で売却して売買益を18万円得るというビギナーズ・ラックを絵に描いたようなスタートだった。 

極め付きは、昭和60年(1985)7月11日に@331円で千株買った飛島建設株を翌月の8月5日に@420円で売って、1ヶ月も経ないで9万8千円の売買益を挙げた事だ。 

私の株式投資はこうして始まったのだが、当時の株式投資の最小単位は千株であったが、株価が安かったから千株単位でもボーナスで購入できたのであった。 

その後は、ボーナス毎に安値の株を購入し、ある程度値上がりした時点で売るというサイクルを作り上げて、国内外旅行費、ブランドの洋服やバッグ、神保町での古書買い、そして飲み代を稼ぎ出していた。 

私は親からの経済的な援助を断って20歳から賃貸住まいで自立し、そのうえ、残業が大嫌いで時間外手当も稼がなかったからこれは大いに助かった。 

しかし、こんな上手い話になったのは、1986年から1989年の間に日経平均株価が3倍になるという大上昇相場にたまたま遭遇したからであり、「株価が上がっているから乗り遅れると損」と焦って株式投資を始めていれば大火傷をしていたと思う。

 

そして平成元年(1989年)12月29日大納会終値日経平均株価は何と38,915円の最高値を記録したのであった。