後期高齢者を生きる=カフェ二態

先日暑さに耐えきれず、一休みを兼ねて読書でもと日本橋のカフェチェーン店に入り、なんとか空席を見つけて腰を落ち着けた。

 

ところが、5分もしないうちに右隣の中年女性二人の周囲を憚らない早口・大声のお喋りに気がつき、慌てて空席を探したが見つからない。 

私が本を読み始めても件の女性二人は声を潜めるどころか、まるで私に聞かせようとしているのではと、邪推したくなるくらいにさらに声が大きくなった。 

私は「ああ、珈琲代を損したな」と心の中で舌打ちしながら本に目を通していたが、程なくして、かなり奥の隅に空席ができたので喜々として移動したが、二人の女性の声はそこまで朗々と響いてくる。周囲でPC作業に集中している多くの人たちへの気遣いは一欠片もなさそうだ。

 

しばらくして、私の隣でPC作業をしていた若い男性の代わりに若いおしゃれなカップルが座ったので、「この美男美女の弾む会話に耐えなくては」と私は心づもりをした。 

ところが隣席のカップルから一言も言葉が発せられない。見ると珈琲を前にした二人はそれぞれのスマホに見入って互いの顔を見つめる事もなかった。

 

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