後期高齢者を生きる=回想(2)浮かれ気分の大火傷

2005年12月8日の慌ただしい年末気分の中、東京駅八重洲地下街の携帯電話のNOKIAの会社で用事を終え、地上に出て八重洲ブックセンターに向かっていると、近くの証券会社のウインドウに人だかりがしている。

 

見ると真っ赤に点滅する株価ボード、そして店内から勢いよく流れるベニーグッドマンの「シング、シング、シング、シング」のリズム、まるで、パチンコ屋の軍艦マーチの乗りだ。 

 

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あの、バブルの時代にも見なかった陽気な光景に、これも数年ぶりの株高とかの浮かれ気分か。巷の景気の良い儲け話に乗り遅れまいと急いで参入して、火傷をする人が出そうだなと思っていたところ、

 

翌日の朝刊によると、みずほ証券の担当者がジェイコム社株を「61万円の指値で1株売り」とすべき注文を「指値1円で61万株売り」とコンピュータで誤発注してストップ安になり、日経平均株価を301円安まで引きおろした挙句、自らも多額の損失を蒙る事になったとか。 

ホント、浮かれ気分は大火傷の元です。