後期高齢者を生きる=スマホ・アプリのシルバー特典

近所にあるコーヒーチェーン店を長い間愛用してきた。当初は小銭を準備する煩わしさから解放されるプリペイドカードの便利さと、そのカードの入金時や珈琲注文時にポイントがつくお得感が魅力だった。

 

ところがある時期から、自己申告ながら、60歳以上の顧客にブレンドコーヒー一杯につき50円割引されるシルバー特典が付加されてさらにお得感は増した。

 

しかし、今はその珈琲チェーン店に通っていない。これまでのシルバー特典はプリペイドカードに有効期限付きの年間パスポートが貼られていて、注文時にそれを提示すればよかったが、ある時期からスマホ・アプリ提示に変更されたのだ。

 

おかしなもので、スマホ・アプリの特典を使わなければ以前の状態に戻るだけなのに、何だか損した気分になって他の珈琲チェーン通っている。まあ、その珈琲チェーン店がシルバーのたまり場と化しているのも足が遠のいた要因だが。

 

私は長年PC愛用者で、スマホはこれからも使わない。保有する携帯電話は通話とショート・メッセージ・メールだけを使ってネット接続もしていない。

なぜなら、未だに携帯電話、スマホのセキュリティを信頼していないから。

 

国策ともいえる「キャッシュレス時代」に向かって、これからも増え続けるスマホ・アプリによる一切の「お得」に背を向けることになっても。

 

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